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 EDA(幼児開発センター  Early Development Activity Center)は、井深 大の「21世紀を担う、よい人柄のよい人間を育てよう」という提言のもとに、1969年に創立されました。以来、人としての基礎ができる時期はマタニティーから2歳児頃までの胎児・乳幼児期にあると考え、この時期には、何よりも人間として大切な心の土台を育てていただきたいと、「親子の絆」をベースに「心育て、人づくり――心身ともに健全な人づくり」をめざしています。

EDAのめざす「心育て、人づくり」

◇胎児から2歳児まで、親子の成長を願って

 EDAでは、子どもたち1人ひとりが個性を十分に伸ばし、バランスのとれた人に育っていくことを願っています。そこで、乳幼児期の子どもたちの「豊かな心を育む」ことと「自立への基礎づくり」という2つの願いを掲げています。それは、2〜3歳で完成されるものではなく、その後の人生を豊かに発展させるための“基礎づくり”なのです。

 子どもの興味や意欲は、生きていく上でのエネルギーとなります。興味や好奇心、すなわちドキドキ・ワクワクする子どもの意欲を引き出すことが、人生に前向きな人を育てることにつながるのではないでしょうか。そのためにも、子どもの自我を認めた心育てが大切なのです。お父さん、お母さんが、子どもは自ら「育つ力」を持っていることを理解し、その子の成長に合わせて関わっていくことで、子どもの心はのびのびと育っていきます。

 EDAでは、親が自信とゆとりを持った子育てを実践していけるように、30余年の活動の成果を、ホームページを通してお伝えしています。EDAの理念、実践が、それぞれの家庭でその親子なりの関わり方を発見していただくきっかけとなることを願っています。


◇EDA創立者・井深 大の願い


 「未来へのメッセージ」

 赤ちゃんは、私が思っていたよりも、さらに深く、広く、感性によって、すべてのことが相当分かっているようです。言葉が出るよりも以前に持っている非常に高い理解力、感性をもっと生かさなければいけません。お母さんは、まず自分自身の愛情、心の問題を大切に考えて、我が子を育てることです。赤ちゃんの感性からすれば、これがこうで、愛はどうで、なんていう理屈なしに、お母さんに心をこめてしっかり抱きしめられ、おっぱいをもらい、やさしく子守歌を歌ってもらうだけでも、愛情、心のあたたかさというものは伝わり、十分育っていくと思います。

 次の世界を考えてみますと、現代の自然の姿を忘れた科学万能的なものの考えではやっていけない。やはりどうしても物から離れて、心の問題へと入らざるを得ません。しかも自分自身だけでなしに、そういう時代に入っていかなければ、今や地球は破滅するところまできてしまっています。きれいな宇宙というのは、人間のエゴイスティックな考えではなしに、自然の姿に沿って対処していかなければならない。

 いい宇宙を保全していく、いい人間を育てる。そしてそのための役割は、どうぞお母さんを中心にして頑張っていただきたい。そのことを私の未来へのメッセージとしたいと思います。                     

――1991年EDAセミナーより

「心育て、人づくり」:3つのポイント

<1>子どもは自ら育つ力を持っている、親とは別の人格

 「心育て、人づくり」に大切なことは、子どもの人格を認め、尊重し、子どもの心に向き合っていくことです。

 それには、まず親が「子どもは自ら育つ力を持っている」ことを認識することです。小さな命はおなかの中で日々成長していきますが、胎児の時でもすでに母親をはじめ周りの環境とコミュニケーションをとろうとしたり、いろいろなことを吸収したりしながら、1人の人として個性が育っています。だからこそ、親自身が、子どもは別個の人格であるということを 認識しておくことが大切なのです。

 子どもは、自分1人だけの力で育つものではありませんし、親が子どもを育てることは当然ですが、 どんなに小さな 子どもでも、子どもの自ら育つ力を信じ、1人の人格として認めて関わるかが、「心育て」の基本となります。


  「子どもが立派にひとり立ちできるまで育て上げるのは、親の当然の義務です。しかし、子は親の思い通りになるものと錯覚して、自分の子どもを自分のモノだと考える母親の意識こそ、まさに子どもの意志を無視したものです。親が何に育てるかではなく、子が何に育つかを自ら発見できるための選択の可能性を、なるべく豊富に与えてやることこそ親の務めです」

『幼稚園では遅すぎる』より



<2>心は“関わり”の中で育まれ、子どもの成長と共に関わりの形は変わっていく

 心は人との関わりの中で育まれます。マタニティーから2〜3歳までの乳幼児期は、心が芽生え、育っていく、子どもの人格的な基礎ができる時期です。

 マタニティー期から始まっている親と子の関わりは、子どもの成長に伴って変化していく必要があります。親はその時期の子どもの成長の1つ1つを受けとめながら、子どもの心に向き合い、関わることが、人と人との関わりの基礎となるのです。

 子どもの心が成長していくプロセスを知り、子どもの成長に応じた適切な関わりをすることにより、心が育まれていきます。


  「いかに優秀な知能を持ち、どれほど有名な学歴を経たとしても、人は1人では生きられない。人と人の関わり、そこから生まれる信頼感がすべてを発展させてゆく。優しさも思いやりも責任感も、胎内からの密度濃い母と子のコミュニケーションから始まる。それが人間関係の原点であり、原動力となることを忘れてはならない」   

『井深大の幼児教育語録』より



<3>子どもの心を豊かに育むためには親の姿勢が大切

  子どもたちは親の姿を見て多くのことを学び、吸収していきます。親をモデルに子どもは、「親の“心”を映し出す鏡」とも言えます。ですから、親は常に自分自身を客観的に、謙虚に振り返り、自らを律して子どもと関わっていかなければならないのです。とは言え、完璧である必要はなく、大切なのは親の生きていく姿勢を見せることです。母親のみならず、父親や周囲の大人たちとの関わりも、子どもにとってはモデルとなるのです。 


<子どもに伝えたい親の姿>

(1)好奇心を持ち、何ごとも楽しむ姿勢を持つ――積極的に前向きに生きる
(2)真剣に聞き、真剣に伝える――相手を認め、尊重する
(3)人の気持ちを感じ取ろうとする姿勢――人の気持ちに共感する
(4)約束を守る――人を信頼して待つ
(5)間違ったことをした時に謝る――素直な態度

 
 
「多くの場合、1歩先を歩む身近な先達は、子どもの成長進歩にとって教師よりも大きな刺激となる。親が先達の1人として、子どもの好ましい競争者になりえたら、それに勝る教育法はないだろう。親が子どもの好ましい競争者になるためには、あらゆる点で子どもと競争しながら、自分自身も成長していける、こんなすばらしい人生のプログラムは、あまりほかにはないだろう。1人の人間として心も知識も子どもとともに歩みながら、しかもつねに1歩先進して行く姿が、子どもを育てるにはいちばん好ましい姿である」 

『井深大の幼児教育語録』より




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